制作記録

「はなせるAI」を「イエタ」に改名した理由と手順

英会話アプリ「はなせるAI」を2026-10-05に「イエタ」へ改名し、URL を ieta.warp-studio.com にしました。商標の調べで名前の候補が入れ替わった経緯と、独自ドメイン・証明書・旧 URL の扱いを記録します。

公開日
AI の利用
AI が作業記録をもとに下書きし、記録との照合を行ったうえで、運営者が内容を確認して公開しています。 編集方針

2026-10-05 に、英会話アプリ「はなせるAI」の名前を「イエタ」に変え、公開 URL を https://ieta.warp-studio.com/(別タブで開きます) にしました。きっかけは同じ日に決めた方針の変更で、決め手は商標の調べでした。最初のおすすめだった「はなせるノート」は、商標の調べで外れています。名前を決めてから新しい URL でページが開くまでは、約30分でした。この記事では、名前の候補と決め手、URL を変えたときの作業、旧 URL の扱いを順に書きます。

方針が変わり、名前が合わなくなった

改名の前に、アプリの位置づけを見直していました。英語で雑談して直してもらうことは、汎用の AI の無料の範囲でもうできます。Google 翻訳の「練習」も、日本語向けの準備が進んでいると報じられています。そこで、会話そのものではなく、話したあとに身につける仕組みを売りにすることにしました。新しい位置づけは「話したあとが本番」です。話す、直す、覚える、使うの輪を回し、間違えた表現を自分専用の復習帳にします。

方針がここまで変わったので、名前もこのままでよいかを検討することにしました。開発に使っている AI のエージェント(Claude Code)に、今の名前の評価と候補出しを頼みました。

評価では、「はなせる」は初心者が目指す結果そのもので、短く読みやすいという良さがありました。弱みは4つです。1つ目は、名前に「AI」を入れると ChatGPT と正面から比べられることです。新しい方針の売りは AI と話せることではありません。2つ目は、新しい核である復習帳が名前にまったく出てこないことです。3つ目は「話せるようになる AI」とも「話せる AI」とも読めて、意味があいまいなことです。4つ目は、「話せる」は英会話アプリの名前に使われやすい言葉で、検索や口コミで混ざるおそれがあることです。

最初の候補と、第一候補が外れた理由

最初に出た候補は次の3つでした。どれを選んでも、検索に備えて「AI英会話」は副題に入れる前提です。

候補ねらい弱み
はなせるノート(最初のおすすめ)「話せるようになる」と「間違いが残る復習帳」を両方入れる。今の名前とのつながりも残る「ノート」だけでは会話のアプリに見えにくい
イエタ「言えなかった」が「言えた!」に変わる瞬間を名前にする。短く覚えやすいカタカナだけでは意味が伝わらず、副題に頼る
はなせるAI のまま作業がいらない。新しい方針は副題で伝える似た名前が多く、ChatGPT と比べられやすい

私の答えは、「はなせるノート」か「イエタ」のどちらか、副題も含めて分かりやすくなるなら、というものでした。決める前に商標を調べることにし、AI がブラウザで検索して結果をまとめました。

特許庁の無料の検索サービス J-PlatPat はメンテナンス中だったので、特許庁のデータを使う民間の検索(Toreru 商標検索)で調べました。すると、「hanaseru」という商標がすでに登録されていました(他社の登録)。指定の区分には第9類(アプリなど)、第41類(教育など)、第42類(プログラムの提供など)が含まれ、イエタと重なります。読みは「ハナセル」で同じです。AI による調べでの見立てでは、「AI」や「ノート」は製品を説明する言葉なので、付けても似た名前と判断されるおそれがある、とのことでした。この見立てに従うと、「はなせるノート」だけでなく、今の「はなせるAI」も同じ危うさを抱えていたことになります。

一方、「イエタ」「いえた」は、2026-10-05 の簡易検索では、第9・41・42類に同じ名前の登録は見当たりませんでした。審査中の出願の中身は確かめていません。同じ区分に読みの近い登録はありましたが、AI による調べでの見立てでは、読みが違うため問題は小さいとされました。

この結果で、AI のおすすめは「はなせるノート」から「イエタ」に変わりました。2回目の質問では「イエタ」「別の名前をもう少し探す」「はなせる系のまま進める」の3つを並べ、「イエタ」に決めました。

ただし、これは簡単な検索です。専門家による調査ではありません。商標として登録するなら、専門家に調べてもらうことを勧められています。

副題で、何のアプリかを伝える

カタカナの「イエタ」だけでは、何のアプリか分かりません。そこで副題に説明を任せました。候補は「話したあとが本番のAI英会話」「「言えた!」が増えるAI英会話」「間違いが復習帳になるAI英会話」の3つです。選ぶときは、紹介ページの見出しと検索結果の題名(例「イエタ|「言えた!」が増えるAI英会話」)を並べて見比べました。

AI が挙げたこの3つの選択肢から、「「言えた!」が増えるAI英会話」を選びました。SNS で共有されたときに出る画像(OGP 画像)も作り直し、話す、直す、覚えるの流れの最後に「言えた!」を足しました。

イエタの OGP 画像。アイコンの横に「イエタ」と副題、見出し「AIと話して、終わりにしない。」、下に「話す→直す→覚える→言えた!」
改名後のイエタの紹介サイトの OGP 画像(2026-10-05、コミット 2cd414d)
改名前の OGP 画像。アイコンの横に「はなせるAI」、見出しは同じで、下の流れは「話す→直す→覚える」まで
改名前のイエタの紹介サイトの OGP 画像(2026-10-05、コミット 20ccfd6 時点)

URL は warp-studio.com のサブドメインに

それまでの URL は Firebase Hosting の既定のアドレスで、Firebase のプロジェクト名が入っています。プロジェクト名は作ったあとに変えられないので、URL に旧名が残ります。最初は、同じ Firebase の中に新しい名前の無料アドレスを足す案を選びました。その直後に私から、Cloudflare で管理している warp-studio.com のサブドメインにしてアプリ名を前に出す案を出し、こちらに切り替えました。追加の費用はかからず、証明書も Firebase が無料で発行します。

作業の順番は次のとおりです。

  1. Firebase Hosting に ieta.warp-studio.com を独自ドメインとして登録しました(API から)。Firebase が求めた DNS の記録は CNAME が1つでした。
  2. Cloudflare に、ieta を Firebase Hosting の既定のホスト名へ向ける CNAME を足しました。プロキシは OFF(DNS だけ)です。
  3. Firebase Authentication の承認済みドメインに ieta.warp-studio.com を足しました。これが無いと、新しい URL でログインできません。
  4. 証明書の発行を待つあいだに、アプリとサイトの名前を置き換え、テストを流しました。
  5. 本番に反映した時点で証明書は発行済みで、新しい URL で紹介ページ、シーン別ページ、アプリ(/app/)が開きました。

DNS の変更は、warp-studio.com の DNS の編集だけができる Cloudflare の API トークンで行いました。名前を決めてから約8分後に DNS の記録を足し、約30分後には新しい URL で開きました。

名前を1か所に集め、内部の識別子は残した

置き換える前は、名前が画面ごとに直接書かれていました。ブラウザのタブに出る名前は、アプリ名ですらない「英会話練習」でした。そこで、名前・副題・URL を、アプリでは1つのクラスに、紹介サイトでは生成スクリプトの2つの定数(名前と副題、URL)に集めました。利用規約などの文面の中の名前は、別に書き換えています。

class Brand {
  Brand._();

  static const String name = 'イエタ';
  static const String tagline = '「言えた!」が増えるAI英会話';
  static const String siteUrl = 'https://ieta.warp-studio.com';
}

置き換えたのは、起動画面、ホーム、ログイン、初回の案内、タブの名前、ホーム画面に追加したときの名前(manifest)、利用規約とプライバシーポリシー、紹介サイト、OGP 画像、宣伝の下書き、手順書です。変更は24ファイルでした。アプリのテスト212件、画面の回帰テスト23本、サイト全体の通しテストが通り、規約の Web 版がアプリの文面と一致することも確かめました。

Firebase のプロジェクト、アプリのパッケージ名、サーバーの関数名といった内部の識別子は、旧名のままです。利用者の目に触れないので、変えていません。

旧 URL と検索の扱い

旧 URL は今も同じページを返します。転送は設定していません。その代わり、各ページの正規の URL(canonical)、OGP の URL、サイトマップは新しい URL を指すようにしました。改名したのは、宣伝を始める前の時期です。

Search Console は、旧 URL のアドレス単位(URL プレフィックス)で登録する手順をやめ、warp-studio.com のドメイン全体を1つのプロパティにする手順に書き換えました。DNS に確認用の記録を1つ足せば、下のサブドメインがまとめて対象になります。実際に開くと warp-studio.com のドメインプロパティはすでにあったので、新しいサイトマップを送り、トップの登録をリクエストしました。Firebase の Google ログインの設定にある公開名も「イエタ」にしています。

名前を変えた理由は、方針の変更と商標の2つでした。同じ日に行った料金と上限の作り直しはAI の原価についての制作ノートに、紹介ページとアプリを分けた構成や、本番に出したあとの確認は配信についての制作ノートに書きます。

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