TalkFlow をテストする制作記録

「12人が14日」のクローズドテストを、申請の質問から逆算して準備する

Google Play では、2023年11月以降に個人用のアカウントを作った開発者が新しいアプリを製品版に出すには、12人以上が14日間続けて参加するクローズドテストが要ります。申請では、テスターを集めやすかったか、機能をすべて使ったか、意見をどう集めたかも聞かれます。英会話アプリ TalkFlow で10月28日に募集を始めるまでに、その質問に合わせて変えた特典の形、ご意見の入口、試してほしいことの表と、初日につまずいた順番の記録です。

公開日
AI の利用
AI が作業記録をもとに下書きし、記録との照合を行ったうえで、運営者が内容を確認して公開しています。 編集方針

TalkFlow は、AI と英語で話して練習する Android アプリです。コードと手順書は開発の AI が書き、私は実機での確認と、Google Play への提出、募集の投稿をしています。2026年10月28日に、Google Play のクローズドテストのテスターの募集を始めました。

Google Play では、2023年11月13日以降に個人用のアカウントを作った開発者は、12人以上のテスターが直近の14日間続けてクローズドテストに参加していないと、製品版の公開を申請できません。申請では人数のほかに、テスターを集めやすかったか、機能をすべて使ったか、どんな意見をどう集めたかも聞かれます。それに答えられるように、募集の前に、特典の形とご意見の入口を変え、試してほしいことを日ごとに並べました。

数えられるのは、14日続けて参加した人

Google のヘルプでは、14日に満たないうちにテストを抜けた人は数えられません。いったん抜けて入り直した人は、入り直した日からまた14日です。追加のテストを求められる理由には、参加が12人未満であることと並んで、「テスト期間中のテスターの関与が不十分」が挙がっています。

製品版の申請の質問は、3つの節に分かれています。そのうちテストの節では、テスターを集めやすかったか、テスターが機能をすべて使ったか、テスターの使い方が製品版の利用者と同じだったか、受け取った意見とその集め方を聞かれます。準備の節では、テストで見つかった問題をどう直したかと、製品版の準備ができたと判断した根拠を聞かれます。

TalkFlow は2026年1月にもクローズドテストを始めていました。3月10日のテスト用の版を最後に記録は10月まで途切れていて、10月5日の時点で参加しているテスターは0人でした。14日はゼロから数え直しになります。これまでの経緯は、製品の一覧の TalkFlow の項目にあります。

特典を、カードの登録が要らない形に変えた

参加してくれた人へのお礼として、10月5日に、Google Play の定期購入のプロモーションコード(90日無料)を100件作っていました。ところが、このコードは無料の試用の扱いで、使うには支払い方法の登録が要り、期間が終わると自動で更新されます。テスターにカードを登録してもらい、解約を忘れたら請求が届く形になります。

開発の AI がこれを調べて、アプリの中で受け取る「テスト参加特典」に替える案を出し、10月27日に私が OK しました。マイページの「テスト参加特典」で「受け取る」を押すと、サーバーが90日のプレミアムを一人1回付けます。カードの登録は要らず、期間が終わっても有料にはなりません。作った100件のコードは使っていません。

特典はアプリを入れてから受け取るので、テスターは無料の状態から始まります。無料で話せるのは1日5回(発言1つで1回)で、使い切ると上限の案内が出て、動画を見て回数を延ばせます。製品版の人が最初に通るこの流れも、テストの中で通ってもらえます。

ご意見の入口を、アプリの中に置いた

意見の集め方を聞かれるので、送る場所をアプリの中に作りました。10月26日にまとめたビルド42で、マイページに「ご意見・不具合の報告」を足しました。押すと、使っている端末の名前が入った状態でフォームが開きます。何日か使った人には、一度だけ感想を聞く画面も出します。

もう1つは、リリースノートです。テストの途中から入った人が Google Play の「新機能」で読めるのは、最新の版のノートだけです。そこで、テスターが最初に入れるビルド44から、ノートの下に「テストにご参加の方へ」の2行を付けています。特典の受け取り方と、ご意見の入口の場所です。

試してほしいことを、日ごとに並べた

「機能をすべて使ったか」に答えられるように、開発の AI が、試してほしい機能を日ごとに並べました。

日試してほしいこと
1日目話題を選んで、声で1〜2往復話し、結果を見る。マイページで特典を受け取る
2日目ごろ「自分で場面を作る」で、練習したい場面を1つ試す。自分の発言の「添削」を押して、直した文を単語帳に保存する
3日目復習の画面で、カードを何枚か進める
4日目マイページで学習リマインダーの時刻を決める
ほかの日開いて、AI と1〜2往復話す

一方で、募集の投稿のお願いは、負担を書きすぎないように「AI と1〜2往復話して、14日間入れたまま」だけにしています。

募集の前の確認も、この表と同じ機能で行いました。画面と流れは開発の AI がエミュレーターで確かめ、声、Play から入れた版での動画の延長、端末の通知のように、エミュレーターでは試せないものだけを私が実機で確かめる分け方です。

10月28日の朝、Google Play から入れたビルド44で、英語で話した文も日本語で話した文も文字になり、AI の返事は1.4〜2.2秒で返ってきました。日本語で「週末は合気道ばっかり」と話すと「週または、あいきのばっか」と聞き取られましたが、AI は「I practice aikido every week.」と受けて、会話は続きました。「週末」は落ちています。1日5回を使い切ったあと、動画を見て6回目が通ることも確かめました。

集める場所は、日本の中に絞った

TalkFlow のクローズドテストの配信先は日本だけです。開発の AI の調べで、海外の開発者が相互にテストし合う英語の掲示板は使わないことにしました。海外の人は入れられず、入れたとしても、日本語を話す人が英語を学ぶ作りなので深くは使えません。

中心にしたのは、日本の Android の開発者が集まる Discord の「Androidクローズドテスト攻略組」です。10月26日の時点で、メンバーは2,000人ほどでした。テストに参加してもらったら、その人のアプリのテストに参加し返す「相互テスト」が前提の集まりです。

ここで来てくれるテスターの多くは開発者で、英語の学習者ではありません。Google のヘルプは、対象の利用者に近い人をテスターに集めることを勧めています。

募集の投稿は、入れるようにしてから

初日につまずいたのは順番です。10時55分に攻略組に募集を投稿したあとで、開発の AI に頼んで Play Console のテスターの一覧に攻略組の Google グループを足してもらい、私が審査に送りました。一覧の変更は、審査に送って通るまで反映されません。新着の上に投稿が出ている間、攻略組の人はテストに入れない状態でした。先に一覧にグループを足し、審査が通ってから投稿するのが正しい順番でした。攻略組の掲示板は最後の書き込みの順に並ぶので、審査が通ったあとに書き込めば、投稿を上に戻せます。

もう1つ、クローズドテストのアプリは、テスト参加のページで「テスターになる」を押す前は、Google Play のアプリのリンクを開いても「見つかりません」と出ます。募集の投稿には、アプリのリンクだけでなく、テスト参加のページのリンクも書いておく必要がありました。

テストへの参加

Android の端末と Google アカウントがあれば、日本の Google Play から参加できます。手順は TalkFlow のテスター募集のページ(別タブで開きます)にあります。14日間アプリを入れたままにして、ときどき AI と1〜2往復話していただけると助かります。

制作ノートの一覧へ